卒業
桜の花の吹ぶく丘で 君の最後の制服を見つめていたよ
また逢えるじゃないとほほえむ君を 見てたら急に頬に涙が伝っていくよ

ああ いつか僕らは あんなに近くにいたのに
あの頃の僕ら どうして傷つけあったの?

卒業写真の僕たちのページ たたんで鞄にしまい込んで
 もう一度 あの日々を過ごしてみたかった


君と通った改札口で 定期を破って手を振りながら 別れていくよ
慣れない町で新しい春に 戻らない記憶は打ちひしがれて 遠く離れてく

ああ 流れる年月 かなわない夢と知りながら
ああ 二度と戻らぬ 君の姿を追う

いつかはあなたと出会える気がする 最後のセリフを抱きしめたまま
ただ僕は この今を 変わらず生きてくだけ

Copyright 1997  T.Umezawa